今やホームページは、その会社・事務所の「顔」とも言える大切な資産です。
とは言え、ホームページに力を入れるべく制作会社に見積もりを依頼してみると、予想を大きく超える金額を提示され、驚いたという経験をお持ちの方もいると思います。
また、相見積もりをした場合、各社の提案内容や専門性によって見積もり額に大きな差が出ることは珍しくありません。
この記事では、神戸エリアで依頼できる士業向けホームページ制作会社をご紹介するとともに、信頼される事務所づくりに欠かせないホームページ制作のポイントを、実例を交えながらお伝えいたします。
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神戸で士業向けホームページ制作に強い会社とは

神戸には、多くの実績を持つ制作会社が揃っています。
とりわけ神戸市中央区は、JR三ノ宮駅周辺が都心機能高度集積地区に指定され、商業・業務機能も集中している地域です。
ここでは、神戸市中央区にあるホームページ制作会社3社をご紹介します。それぞれの会社が持つ強みを詳しく見ていきましょう。
株式会社Crevice Factory
会社名 |
株式会社Crevice Factory |
URL |
|
所在地 |
兵庫県神戸市中央区磯辺通3丁目1番2号 大和地所三宮ビル9F |
特化分野 |
SEO対策、ホームページ制作、広告運用 |
ひとこと解説 |
1,000社以上の実績を持つ老舗で、SEO対策に強みを持つ |
実に1,000社を超える圧倒的な制作実績を持つ株式会社Crevice Factoryは、企業の顔となるコーポレートサイトから、情報発信の要となるメディアサイトまで、幅広いニーズに応えています。
検索エンジンの最適化や検索の上位に持ってくる技法・技術を持ったSEO対策のエキスパートが、長期にわたりサポートをしてくれる体制が整っているのが、とても心強い点です。サイト公開後も細やかな運用状況の確認を欠かさず、必要に応じて改善提案を行うなど、継続的な伴走支援に定評があります。
チームIT神戸
会社名 |
チームIT神戸 |
URL |
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所在地 |
兵庫県神戸市中央区八幡通3丁目1番15号 |
特化分野 |
業務効率化Webシステム、インフラ設計 |
ひとこと解説 |
インフラ設計からWebシステム構築まで一貫対応が可能 |
サイトの土台となるインフラ設計から、業務効率を高めるWebシステム、そして魅力的なホームページの構築まで、一気通貫で対応できる総合力が光ります。様々な専門家がチームを組んで一貫した制作体制を築き上げており、各分野のプロフェッショナルが密に連携しながら制作を進めていきます。
ディレクター、デザイナー、エンジニアといった専門スタッフがそれぞれの得意分野を活かしながら、最適な提案を実現しています。
株式会社イディー
会社名 |
株式会社イディー |
URL |
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所在地 |
兵庫県神戸市中央区江戸町85-1 ベイ・ウイング神戸ビル10F |
特化分野 |
ホームページ制作、ブランディング |
ひとこと解説 |
ホームページ制作のみならず、ロゴやチラシなども一括で制作できる |
株式会社イディーは1980年の創業以来、広告・広報分野で実績を重ねてきた制作会社です。2019年の事業承継を機にデジタルシフトを加速させ、従来の紙媒体における企画・編集・デザインの専門性を活かしながら、Webサイト制作やSNSマーケティングまで包括的なサービス展開を実現しています。
企画から納品まで一貫した体制を構築し、クライアントの事業課題解決に貢献しています。
士業向けホームページ制作の費用相場はいくら?

ホームページ制作の費用、中でも士業向けホームページは、事務所の規模や目的によって大きく異なってきます。
ここでは、主なプランごとの相場感をご紹介します。
プラン種別 |
初期費用 |
月額費用 |
特徴 |
---|---|---|---|
テンプレート活用 |
20~50万円 |
0.5~3万円 |
低コストで更新容易 |
オリジナルデザイン |
50~100万円以上 |
要相談 |
完全カスタマイズ可能 |
追加オプション |
都度見積もり |
3~10万円 |
SEO対策等の付加機能 |
テンプレート活用プランの費用
手頃な予算で始めたい方には、WordPressなどのCMSを活用する方法がおすすめです。初期費用を20万円〜50万円程度に抑えられるうえ、月々の運用費用も柔軟に設定しやすいため、比較的控えめな投資で始められます。
また、更新作業も直感的で分かりやすく、慣れてくれば事務所のスタッフでも対応できるようになるでしょう。ただし、デザインの自由度には一定の制約があることも覚えておく必要があります。
オリジナルデザインプランの費用
事務所の個性を存分に引き出したいと考える場合、オリジナルデザインプランが適しています。基本的な事務所紹介サイトでも50万円〜100万円程度の予算が必要になりますが、その分、細部まで思い通りのデザインを実現できます。
また、集客に重点を置いた本格的なサイトとなると、100万円を超える場合も珍しくありません。とはいえ、長期的な事務所の成長を見据えた投資として捉えることができるでしょう。
追加オプションの費用
士業向けホームページ制作では、さらなる利用者の利便性向上、訴求力の強化などを目的として、SEO対策・写真素材の撮影・問い合わせフォーム機能追加といった追加オプションが設定されているのが一般的です。
SEO対策は、基本的な内容であれば月額10万円程度から、より高度な対策を行うとなれば100万円以上かかるケースもあります。一概には言えませんが、記事の執筆で1本あたり2万円~8万円といった具合に、追加の費用が発生します。
また、事務所の雰囲気をより良く伝えるための写真素材撮影等も、1回4万円程度から対応可能な業者が多いです。
これらは必須というわけではありませんが、サイトの効果を最大限に引き出すために、検討の価値は十分にあるでしょう。
士業のホームページに求められる要素とは

専門家としての確かな実力、権威性、親しみやすさ。この一見相反する要素のバランスを取ることが、士業集客において成功への近道となります。
具体的な相談事例を上手に織り込みながら、専門性の高い情報を分かりやすく伝えていくことで、利用者が抱える潜在的な不安を和らげることができます。
ここではもう少し、どのような要素があるのか深堀りしていきます。
デザイン面のポイント
色は、ホームページを見た人の印象に影響を与える重要な要素の一つです。
あくまでも一例ですが、青や深い緑などの落ち着いた色は、信頼感を醸し出すとされています。そこにアクセントとして白を取り入れることで、落ち着いた印象のなかに明るさがプラスされるでしょう。
また、文字の大きさやレイアウトにもしっかりと気を配り、スマートフォンでも見やすい画面づくりを心がけましょう。最近はホームページ閲覧環境の実に半数以上がモバイル端末で、場合によっては8割以上とも言われています。SEOの世界でも「モバイルファースト」という考え方が浸透してきているため、こうした部分での調整はマストです。
むろん、写真やイラストを効果的に使うことで、硬くなりがちな印象を和らげることもできます。
コンテンツ面の重要なポイント
事務所の強みはできるだけ具体的に、かつ分かりやすく伝えることが大切です。「相続に強い」「借金問題に強い」といった漠然とした表現ではなく、実際の解決事例を個人情報には十分配慮した上で紹介することで、お客様の共感を得やすくなります。
また、専門用語を使う際は、必ず平易な言葉での説明を添えるようにしましょう。こうした部分も、士業メディアに特化したプロのライターさんがいる制作会社に相談することで、課題解決に近づきます。
運用面での注意点
士業メディアという部分で考えると、法改正も大きな要素の一つです。法改正があった際は、できるだけ早くその情報を反映させる必要があります。
例えば令和2年の法改正で「消滅時効」に関する扱いが大きく変わったことは、記憶に新しいところかと思います。こうした部分について、最新の情報を掲載せず、あるいは古い情報のままの知見で記事を掲載してしまうと、やはり事務所の権威性に疑義が出てきてしまいます。
また、意外に知られていませんが、こうした部分も最近の検索エンジンは情報をキャッチアップしており、古い情報を掲載し続けている事務所サイトは淘汰される傾向にあります。
制作会社への相談時のコツ

何と言っても重要なのは、しっかりとした下調べを行い、ご自身の目的や予算を明確にしておくことです。その上で、複数の会社に相談を持ちかけ、それぞれの特徴や強みを比較検討していきましょう。
そのコツをご紹介していきます。
事前準備のポイント
まずは、同じ分野で活躍されている他の事務所のサイトをじっくりと見比べてみましょう。そこから気づいた良い点、改善したい点を書き出していくと、自分が本当に必要としている要素が見えてきます。
また、サイトの更新頻度についても予算が絡んできますから、現実的な計画を立てておくと良いでしょう。
見積もり依頼のコツ
少なくとも3社以上から見積もりを取り寄せることをおすすめします。その際、単に金額だけでなく、具体的な納期や、制作後のサポート体制についてもしっかりと確認しておきましょう。
また、月々の保守費用や、追加で発生する可能性のある費用についても、あらかじめ明確にしておく必要があります。
契約時の確認事項
作成されたサイトの著作権が誰に帰属するのか、修正依頼は何回まで無料なのか、SEO対策として具体的に何をしてもらえるのかなど、細かな点まで確認しておきましょう。
こうした事項を書面できちんと確認することで、後々のトラブルを防ぐこともできます。気が引ける方もいると思いますが、契約書の内容で分からない点があれば、納得のいくまで質問をし、この段階で解決をするようにしてください。
【神戸】士業ホームページ制作におけるよくある質問

ここでは、士業ホームページ制作に関して一般的に寄せられる質問を取り上げます。
時間や費用などはあくまでも一般的な目安や相場ですから、詳細は各社へお問い合わせいただくのがよろしいでしょう。
ホームページ制作にはどのくらいの期間がかかりますか?
結論から言えば、ケースバイケースです。一般的な公式ページのようなものにあたる士業紹介サイトであれば、おおよそ初回問い合わせから打ち合わせまでが~2ヶ月程度。制作開始(≒着工)から3ヶ月〜4ヶ月程度となります。
ただし、全体の構想によってはもう少し制作期間(≒工期)を短縮できるケースもありますので、一度ご相談されるのがいいかと思います。
ホームページに盛り込む内容や文面の確認にはしっかりと時間をかけ、仕上がりのイメージにズレがないことを丁寧に確認しましょう。お互いの認識を合わせる確認作業といった下準備の時間をしっかりと取るのがおすすめです。
WordPressとオリジナルデザイン、どちらを選ぶべきでしょうか?
予算と今後の使い方で決まってくる部分と言えるでしょう。WordPressは手軽に始められて使いやすい一方、オリジナルデザインは事務所の「らしさ」を隅々まで表現できます。
初期費用の相場は、WordPressなどのテンプレートデザインで20~50万円、オリジナルデザインでは50~100万円以上といったところです。
規模の大きさや先々の展開を見据えながら、お選びいただくのが賢明ではないでしょうか。
制作費用の分割払いは可能ですか?
業者によりますが、制作の節目に合わせて「着手金・中間金・完了金」という3回払いを採用している会社もあります。
また、やや珍しいものの、リース会社と提携して分割に応じてくれる制作会社も見受けられます。見積もりを取る際は、この辺りもしっかりとお尋ねになることをおすすめします。
スマートフォン対応は追加料金が必要ですか?
レスポンシブデザインと呼ばれるスマートフォン対応は、ほぼすべての制作会社で基本の料金に組み込まれていることが多いです。
ただし、スマートフォンならではの見た目や使い勝手を別に作り込む場合は、別途見積もりが必要になることもあります。
更新作業は自分たちでできるようになりますか?
WordPressを使う場合、日々の更新は比較的簡単です。一般的にはどの制作会社も、サイトをお渡しする際に丁寧な説明を行ってくれます。
ただし、見た目を大きく変えたり、裏側の仕組みに手を加えたりする場合は、やはり専門家の力が必要になってきます。
SEO対策は制作費用に含まれていますか?
検索エンジンへの基本的な配慮などといった土台となる対策は、ほとんどの場合で制作費用に含まれています。しかし、ホームページ制作とSEOは別の技術と考えた方がいいでしょう。
例えるならホームページ制作は建設作業そのもので、SEO対策は内装工事やインテリア設置といった具合でしょうか。
なお、記事作りや効果的な言葉選びといった本格的な取り組みは、一般的に別枠での予算確保が必要です。具体的な中身と金額は、制作会社ごとに大きな開きがあります。
制作途中でデザインの修正は可能ですか?
一般的には可能です。ただし、作業がある程度進んでからの大きな変更は、それなりの追加費用の支払いが必要となるでしょう。これはどの業者でも変わらない部分です。
そのため、最初の話し合いでしっかりと方向性を固めることが大切です。なお、無料で修正できる回数は、あらかじめ決められていることが多いです。
完成後のサポート体制はどうなっていますか?
サイトが公開された後も、多くの会社が「定期的なメンテナンス・手入れ」を引き受けています。
具体的には、システムの更新や安全性の確保、細かな手直しなどが該当しますが、お金のかかり方や支援の範囲は会社ごとに異なりますから、契約を交わす前の確認が欠かせません。
まとめ

専門性の高い情報を、分かりやすく、かつ親しみやすい形で発信していく。これこそが、士業のホームページに求められる最も重要な要素と言えるでしょう。
適切な制作会社を選び、明確なゴールを定めることで、事務所の成長を力強く後押しするホームページを作り上げることができます。予算と相談しながら、自分の事務所にぴったりの制作会社を見つけていただければ幸いです。